コンビニでアルバイトをしている男性(二十二歳)、壮亮。
やりたい事は特に無く、取り敢えず生活の為お金を少し稼いでいるという程度だろうか。
老若男女・LGBTQ、誰でも何時でも何を買ってもいい場所。
挙動不審過ぎたり夜中に子供だけで買い物に来るなど余程の状況でもない限り、客の事は気にならない。
世間は春夏秋冬と共に客層と流れは少し変わるが、壮亮の日々は変わらない。
オーナーや店員皆顔見知りになってしまった程頻繁に買い物に来る女の子がいる。
小学生だろう、遅い時間ではないが一人で弁当や飲み物やお菓子を買っていく。
最初の頃、店員達は心配していた。
「あの子毎日の様に夕食は一人でお弁当なの?」
「夜一人でお留守番…ギリギリだな、いや本当は駄目なんだろうけど」
虐待疑いか、という事でオーナーとも話し合って、店員達は何気無く、女の子と会話を試みる。
話し掛けて何かしら質問すると、素直に答える女の子。
母子家庭で、確かに母親の帰りは遅いらしい。
お金は充分に貰えると言う。
虐待とまではいかないか……という事で、全員で見守りを続けている。
その女の子とくだらない会話中、壮亮は、一瞬固まってしまう様な台詞を耳にする。
(🏪続く👻)