小学の修学旅行。私自身がどう行動したのかは殆ど覚えていませんが、
ある会話が何となく記憶に残っています。
爪の間が黒い男子生徒、お風呂の後は汚れがすっかり落ちていました。
「やだー、爪キレイになってる」
「お湯が汚くなったんじゃない?」
などという意味の周りの声がヒソヒソ。
やはりお風呂に入れば汚れは落ちる。
いや、それよりも、
いじめのニオイもしてきました。
言われた方の気持ち、今考えると苦しくなりますが、
当時は特に何も思いませんでした。
虐待。いじめ。
汚れていると、どちらも受けている可能性がある。
好きで汚れている訳ではないとしたら、
こんな目に遭うのは辛過ぎる。
しかし、この男子生徒がどんなに傷付いていたとしても、
本っ当に私は何とも思っていませんでした。
それどころか、冷やかな目で見ていたんだろうな、と回想します。
そういう意地の悪い性格なので。
何十年と経たないと、改めて考える事もしない。
記憶に無いだけで、言っているかもしれません。
蔑んでいるかもしれません。
「汚い」
人間を、傷付ける言葉、態度。
こんな重大な事を、
思い返しても、
思い出せない。
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