良からぬ何かしらを排除すると、 他の何かしらを失う。
仕方が無い。
聞きたくない声から逃れ様と耳を塞ぐ、 当たり前だが他の音も聞こえない。
体内の血のざわめきだけと暫く対峙する事になる、退屈。
嫌な記憶は忘れたいものだが、 身近な軽作業が先に抜け落ちる。
忘れていく事柄は選べない、残るのは、失望の夜明け前。
ベッドに横たわる際マスクをしてみたが、 慣れないので勿論息苦しい。
アレルゲンを吸い込みたくない、でも息苦しい、どちらを取るか悩む。
目は野ざらし。
結局大して逃れられない。
少しはマシ、を探し続けるだけだ。
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