零れ続ける
普通に持っていて当たり前だと思っていたものが、実は少しずつ生命体の僅かな隙間から零れ落ちているのですね。
向こう脛に付いた痣は治って消えるという事を忘れた様だ。
見目形に不満しかないが、少しでも良くなろうと手入れをしたりダイエットしたり。今はそれをしても醜さに歯止めは掛からない。
このやろう冗談じゃねぇと発憤する瞬間が極たまにあったのが、それを起こし衝撃を受け止める程の丈夫な器が用意されていないのか、爆裂を防ぐ為か姿を見せなくなった。
失望を貰い続けると抱えきれず体勢を保てなくなるが、貰ったり落としたりそれさえ曖昧で鈍くなり取り敢えず身体の何処かしらに乗せている状態だ。
あぁ、今も零れ続ける。
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