教室内の明暗③
現地点を嬉々とすれば、数メートル先は暗澹としている。
地上の点、小さい箱、教室。
遠い国の誰かの苦しみに気付けないどころか、直ぐ側の同級生の苦しみも気付かない。
仲良い子達が集まれば不思議と適当な楽しみが生まれ、笑い声が響く。
そうきっと何気無く笑っていたんだ私も、
誰かにとっては生きた心地がしない空間で。
あの場所は何だったんだ、他人の気持ちがわからない人間の集合場所か。
勉学という主軸から外れた社会性などは、学校では教えて貰えないという事か。
時が経って、当時の首を絞められた様な息苦しさを今更感じる。
遅いんだ、もう。
見えない血溜まりを踏み付けて過ごした。
教室の床は、血の足跡で埋まっている。
薄情な私のシューズは、もう無い。
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