血越しの情景
一滴、いや二滴くらいか、
硝子に血を垂らした様な。
それ越しに世間を眺めれば嘸かし赤いのだろうと思いきや、
草木は緑のまま、
空は灰色のまま、
人々は多彩で混ざり合い最早新色だろうか。
ならば硝子に染み込んでいないあの血は何処に行った、
誰にも気付かれていないのか?
少量の血を流しても世の中に変化は起きないらしい。
そこかしこで人は血を流して、ふらつきながら歩いている。
大量出血でなければ素通りされる。
本当は真っ赤なんだよ、息切れも酷いんだ、
SOSは奥から発せられている。
あなたの瞳の奥から。
(私の右目の白目の一部が血を垂らした様に真っ赤で目が怖ぇ👀❌)
🌈 👻