屋上に出ると、大袈裟だが、 地球に立っている、と思った。友達が背負っているのは、父親の暴力の石だと言う。僕のは母親の小言の石だ。「重いよね」「重いね」少し話してから、屋上の端から下を覗いて確認する。片足を引っ掛けて身を乗り出す。僕達は手を繋…
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