そして降参する。
疲れた。
疲れた。
術は一つしかない、
燃え尽きるまで何もせずただ待つ事だ。
何れ消える。
その間、面白い反応が自分に起こる。
熱い火の粉を浴びれば浴びる程、
身体の中心から、冷たくなっていく。
心臓が冷えて血流が遅くなり、
脳機能が鈍くなる。
見えない火の対処法は、
こちらの感情の方を消すしかなかった。
何も感じないのだと暗示を掛けて、
冷えた人間の出来上がり。
燃え上がる炎も焼き焦げる音も、
画面に映る映像であり、それに伴う音源だ。
ぼんやりと、冷たい心を内に宿す。
仕方が無い、
今も火種の気配さえわからないのだから。
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キレ易い人が近くにいるという日常、
ひたすら忍耐だわ……。
⚡🔥⚡ 🌁👻🌁