毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

僅かな楽を求めて①

目覚めたら私は頭上に腕を挙げていた。

普段こんな寝方はしない、夢の中で降参でもしたのだろうか。

とは言え寝た気はしていない、意識は現と夢を彷徨い、その中で肉体がーーーーー

ーーーーー無自覚に足掻いている。

好き好んで苦痛に身を置いたとしても、どのくらいの時間・年月堪えられるのか、

何れやはり楽になりたいと思う。

短い間の苦痛でも無ければ無いで平穏、

結局救われたい。

鍛練、努力、忍耐、根性などの概念がある今呼吸している世で、

無意識に楽を選ぶ。

情けないが、人体に具わった能力か。

探し物は見つからなければある程度で諦めるが、

無意識に求める楽は、見つかるまで探している様だ。

生物はいつも苦痛の中、記憶を無くす程の強圧でない限り、

共にいるしかない。

磨り減る精神、

探し回って、

楽は何処か、


私は両腕を挙げた。

なけなしの楽を掴もうと。


               (続く👻)