低い位置から、いやほぼ横から当たる光で、
そそけている事に気付いた。
皮膚表面は、こんなに荒れていたのか。
薄く細かく広く、剥がれている。
滑らかに潤う肌とは程遠い、見窄らしさだ。
埃に晒され、
汚水に塗れ、
分厚い膜になり凝結する前に洗い流そうと、
強迫的に洗い続けた結果か。
虚しい労力を、
あと何回繰り返すのだろう。
障壁が無ければ、
見えはしないが、
出ていっている。
鼓動を打つなら、気力を蓄え、押し潰されそうになりながら密かに息を吸い、不条理を学び、立ち上がるその時をーーーーーーーーーーーーーーーーーー
手にする事が出来なかったのは、
荒れて剥がれたところから、
出てしまっていた。
溜まらない筈だ。
表面だけ潤しても無駄だ、
のめり込んで洗って、残ったものは、
漏れ出ていくものをただ見過ごす、
無力感。
(続く👻)