ホーホケキョ。
そんな、季節を感じる自然の声を聴きながら、
僕は今、石を背負っている。
ズシリと、肩が苦しい。
「たまには役に立ったらどうなの」
母親に言われた。
何をどうすれば役に立つのか、いろいろやってみるが、怒られるばかりで、上手くいかない。
言葉は音であり、目で見るならば文字にするしかないが、
質量はしっかりあり、重い。
重い、石。
役に立つ様に、迷惑を掛けない様に、喜んでくれる様に、
宿題をするんだ、早く終わらせて、手伝いをしないとーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー膝に、石が乗っている。
重くて、痺れて、辛くて、なかなか終わらない。
母親が来て、こう言った。
「わざと宿題をダラダラやれば、他をサボれると思っている。バレてるわよ」
また、石が増えた。
(続く👻)