毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

砕けて散れ!②

このままでは、背負いきれなくなる。
下ろす方法はないのか。

重い。

動きが鈍くなり、途方に暮れる。

端から見れば、僕はボーーッとしている。


学校が終わってから、友達の家に遊びに行った。

「重そうだね、石」

唐突に、友達がそう言った。

「えっ、見えるの?」

「何となくね。僕もいい加減下ろしたくてさ」

「君も?」

「で、考えたんだ。下ろせないなら、砕けばいいんじゃないかって」

「砕く……かぁ、なる程」

「うちのマンション、屋上に出られるから、落ちてアスファルトに身体を打ち付ければ、石が砕けるかもしれない」

「凄い!」

僕はドキドキした。こんな激しい方法は思い付かなかった。

急に希望が見えて、視界が拡がる。

「行こう」

二人で、屋上に向かった。


                  (続く👻)