侮蔑を集めた響きだ。
ヘイトスピーチが問題になっていたのを報道で見聞きした事があるが、
今僕が浴びている音は、
まるで増悪でしかない。
聴覚は過敏な方だから仕方が無い。
聞いてはいるが、それに返しはしない。
反抗の態度を示せば、更に倍増して貶してくるだけだ。
精神が自らを守る為に、
蔑まれても、
罵られても、
卑下されても、
嘲笑われても、
シナプスが故障でもしたかの様に、
意味が音源に変換されるかの様に、
受け流す。
僕は増悪を表さない。
そこにいる人と同類になる訳にはいかない。
存在が消え掛かる中で、
朧気に、
僕に暴言を吐く人の音の羅列は、
流暢だなぁ………という、
認識があった。
こんな時に。
少し面白い。
(続く👻)