そうではないと思いたい。
そういう時は、
そうではないと思い込む。
強く深く。
何度も何度も思い込むと、あやふやなものの線が濃くなり、徐々に色が着き、
それに新たに風景や動きや気配が加わり、
あぁやはりそうではなかったと信じられる程、
気が付けば記憶が鮮明になっている。
ここまでになると、周りに何を言われても揺るがない。
自分自身を疑えない、自分が持つ記憶が鮮明過ぎるから。
忘れられない記憶、
思い出したくない記憶、
然も無い記憶、
様々ある中で、敢えて深く関わり敢えて強く推敲し、
何かしらに支配されているかの様に繰り返し、
そうではない、と。
真実は一つ、記憶がそう言っている。
鮮やかな映像が、脳内にある。
思い込む事へ突き動かされた理由は置き去りのまま、
そうではない、と自分の中で確定する。
(続く👻)