私も消える事が出来ますか、遭遇しますか、
神隠しに。
人を避けて木の向こう、もう一本向こう、そうやって進んで緑と茶に紛れて、
如何にも異世界への入り口がありそうでいながら、
誰も拒まず、誰も受け入れず、
虫や野生動物達と違って、やはり人は浮いてしまう。
行く所や逃げ場が無いなら、
神隠しに。
何処かへ隠してしまって、もう戻らなくていいから、
私を消してーーーーーーーーーー。
カァカァカァ、カラスが鳴く。
セミが鳴く。
トンボが飛ぶ。
お墓参りは終わり。
此処には入り口は無かったのか、
現実に帰る道すがら、一つ持っていた。
残像だけ。
赤トンボ、
何故そんなに赤いの。
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文章と実際行方不明になっている子供達とは関係ありません。
昔子供の頃山の中に祖父のお墓があって、
その時の印象、みたいな。
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