私を死へ導くものは何処にでもある。
十代の頃は、親から離れさえすれば救われると思っていた。が……
ある日、ある時。ここは飲み屋街。
もう無理だ、逃れるには方法は一つしかない。
いつもの[生きる気力が無い]の比ではない、
正にその時は来た。
目には青いビルが映った、決めた、側には〈死の根元〉である人物がいる。
気の済むまで眺めるといい、ビルから飛び降りて無惨に砕け散る私の姿を。
ギリギリの意地なのか、目の前で飛び降り様と思い、その人物の手を掴んだ。
「来て」
手を引っ張ってビルに入ろうとして、その人物に止められた。
失敗した。
精神が追い込まれる日々が続くという事だ。
命を終える事に一切躊躇いは無かった、
その人物から逃れられるなら。
失敗した。
まだ終われないのか。
滅多に泣けないのに、
涙が止まらなかった。
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死の根元であるその人物、はい、ストーカーですね。ちらっと書いてしまった、怖ぇ😨
皆様、当たり前ですがビルから飛び降りる事はオススメしません。
ですが実行出来なかった私には、この後も追い込まれる日々が続くのでした。
子供は、大胆な方法を選び自殺を遂行させる場合も多い、と昔何かの本で読んだ事がある。
情けない事に私は、飛び降りを一瞬決意しただけ……👻🏢