耳に入ってきたのは、
「事故」「目を離した隙に」「元気過ぎる子だから…」
どういう事なんだ、
何を言っている、この人間は。
これが、〈死人に口無し〉という事か。
すすり泣きが、笑い声だと誰も気付かない。
僕は足首を掴まれ引っ張られ、全身を床に打付けてから視界は真っ暗だ。
死んでいるから当たり前だけど。
いろんな人の声・会話が聞こえている。
今のところ僕は事故死になっている。
密室、一対一、大人と子供。
どうにもならない。
ーー今泣いている人が犯人だよーー
なんて、伝える術は無いんだ。
そのうち骨になって、
本当に埋められる。
偽装の底に。
それでいいよ、もう眠りたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー誰か、僕に話し掛けてる……？
「事故じゃない、他殺だ」
密室にいなかった人達が、
僕を偽装の底から掘り返してくれた。
笑い声ではない涙の気配が、
ちゃんと聞こえていたよ……。
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偽装を暴く、死因を究明する職業の皆様、
応援しています。
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