埋められている。
土の中ではない、ゴミの中でもない。
動けず、喋れないのをいい事に、
僕を、虚偽の説明の底に突き落とし、
埋めた人間がいる。
密室の中では、何でもアリだ。
額が切れれば、自分で壁に打付けた事になる。
足に痣をつくれば、自分で転んだ事になる。
痩せていれば、食が細いという事になる。
骨折すれば、一人で暴れた事になる。
学校を休めば、「学校に行きたくない」と言った事になる。
密室の中では、何が起きても事実は揉み消される。
物事・行為が、同じ性質のまま繰り返されれば、どう抗っても無駄なのだと学び、
閉口した。
身体から血が流れても、画面を通して観ている感覚。
倒れて起き上がれなくなっても、危機感は無い。
死の恐怖より、
勝っていたのは、
きっと居場所はあの世だろうという疑い様の無い定め。
僕は今死んでいるけれど、
声って、聞こえるんだ。
(続く👻)