毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

不条理を映す鏡①

顔面の衝撃。脳が揺れた後、自分の顔が何処かに行ってしまった感じだ。

床に血が滴り落ちる。目や歯の辺りが熱い。

用事があるから出掛けると言った途端、父親に突き飛ばされ、棚に顔を打付けた。

支配下に置く者に自由に行動されるのが余程気に入らないのか、激昂し大声を出していたくせに、

血を見て逃げる様に父親は部屋を出ていく。

こんな目に遭ってまでも、どうしても行こうとしている場所には、よくある流れでは微かな希望がそこにあるから、だろうが、

待つのは、面倒くさい闇でしかない。

私を目の敵にしている同級生達に呼び出されている。

行かなければもっと面倒な事になるので、バックれる選択肢は無い。

時間が無い、早く行かなければ。

腫れているのか、視界が狭い。
口の中の血を味わいながら、

闇から闇へ、

ヨロヨロと移動する。


                (続く👻)