母は目を吊り上げ、
父はいやらしくニヤニヤ笑い、
祖母は眉を顰める。
私を見た反応だ。
道徳に背いた人間を見る、目。
阿婆擦れという侮られ方は、お似合いだったという訳か。
空洞だらけでフワフワし、
地に足がしっかり着かず、
自分の存在を感じられない。
取り敢えず、不愉快だと思われている様だ。
不愉快な子供。
周りの人は持て余し、限度を超え、
言葉で態度で気配で打付ける。
打たれ続ける私(子供)を、
今の私(大人)は回想する。
空っぽの部分に、
恐ろしいものを詰め込まなくて、
良かった。
武器を使う様な思想が、
入らなくて良かった。
今も存在を感じられないまま、
だから攻撃力も無い。
周りは、安堵するのだろう。
🈚 👻 🈶