普段は然程気にならず、敢えて見もしないもの。
風や気配の流れに漂って、動かされて何処にでも潜んでいる。
火で燃やされ、
水で流され、
風で飛ばされ、
拭けば取れる程、
直ぐ片付く。
それは何から生まれるのか?
最早この世の全てからの様に思えてしまうが、
何かしらの物質であり、
その存在を気にした時点で、生まれたと言ってもいい。
大方邪魔にしているのだろう、
しかし侮ってはいけない。
微小なのをいい事に、
体内まで侵入し、
そこで初めて己を誇示する。
人間は容易にもがき苦しむのだ。
この、少なければ気にもしないものに、
あっさり打ちのめされる。
だからこそ、
存在を認めるべきだ。
億劫だからと蔑ろにして、
溜まる一方で、
すると………。
(続く👻)