白い闇①
生粋の血も涙も無い人間だと思っていない、
それは他人の苦しみ悲しみに心を痛める事はあるから。
不思議なものでそれでいて自分が付けた他人の傷は見たり見なかったり、
結局贔屓目でしか自身を眺められない。
夜の賑やかさに紛れて、
一時街を浮遊して。
両極端なものが混在する中に、美を要求され育てられた花は欠かせない。
それを誰かが私に送る程差別の無い空間なのだろうけれど、
やはり楽しさ・優しさ・寂しさに囲まれると、逆に何かが白けていく。
温かさを求め合う人達を横目に、
今日も私の上は白けていく。
(続く👻)