白い闇③
意に反する何かしらに飲み込まれた状態で生きていると、他のものに飲み込まれないのは当たり前か。
足掻いて飛び出したつもりになっていただけで、偽物の自由の中を幾年か過ごして。
愛されない現実に落ち込む事もあったけれど、愛を注ぐ事も苦手だった。
総じて、私には合わない。
世界は一つの様でいて、そんなに単純なものではない。そもそも一つの物が皆に同じ様に見えている訳ではないのだから。
違いを受け入れる事が大切だとわかっていても、多くの人が出来ていない。それに気付いているかどうかはわからないが。
私も出来ていない、受け入れるどころか自身をも排除したい、
要らない。
そんな事を考えてまたカーテンの向こうは白けていく。
無駄な時を過ごしてしまった。いやそもそも有意義な時など過去にあったのか?
……自分に白ける。
😒 👻💧