毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

スプラウト①

何十、いや何百という青々とした命が、一箇所に根付いている。

大体同じ頃に産まれて、多少の身長差はあるが、逸脱した違いは無い。

希望に満ちた若い命、夢や未来を語り合い、キラキラした日々を送り成長を続ける。

と、思いきや。

全員を一括りに見れば大差は無いが、一人一人をよく見ると、個性がある。

「私は色が薄いから、みんなと一緒に行動出来ないかもしれない」

「まだ時間がある。これから濃くなってくるって」

決まりがある訳ではないが、みんな、条件から外れる事を恐れている。

努力が使えるならいいが、自分ではどうにも出来ない部分だ。

有意義な最期を得られるか。

その為には、全員が同じ様に成長しなければならない。

ーー 一緒に輝こう ーー

仲間同士、励まし合う。


「僕はもう終わりだ」

その声の方を振り向いた全員が、息を飲んだ。

「一部が黒ずんできている、僕はもう駄目だよ、規格外はーーーーーーー」




淘汰される。


                  (続く👻)