何十、いや何百という青々とした命が、一箇所に根付いている。
大体同じ頃に産まれて、多少の身長差はあるが、逸脱した違いは無い。
希望に満ちた若い命、夢や未来を語り合い、キラキラした日々を送り成長を続ける。
と、思いきや。
全員を一括りに見れば大差は無いが、一人一人をよく見ると、個性がある。
「私は色が薄いから、みんなと一緒に行動出来ないかもしれない」
「まだ時間がある。これから濃くなってくるって」
決まりがある訳ではないが、みんな、条件から外れる事を恐れている。
努力が使えるならいいが、自分ではどうにも出来ない部分だ。
有意義な最期を得られるか。
その為には、全員が同じ様に成長しなければならない。
ーー 一緒に輝こう ーー
仲間同士、励まし合う。
「僕はもう終わりだ」
その声の方を振り向いた全員が、息を飲んだ。
「一部が黒ずんできている、僕はもう駄目だよ、規格外はーーーーーーー」
淘汰される。
(続く👻)