きっと大丈夫だよ、と誰も言ってあげられない。
どうしようも無い事というのは、確かに存在する。
仲間の黒ずみに心を痛めてばかりもいられない、順当に成長しても、行き着く先が明るいとは限らないからだ。
「シャワーだ!!」
根付いた部分を剥がされ、通例のシャワーなのだが、ここで黒ずんだ数名が引き抜かれ、洗われる事も無く墓場に放り投げられた。
「ちきしょー、酷ぇな。一部分が傷んだからって全否定かよ」
「気を付けろ、流されるぞ!」
「あっ……………!」
強い水流に負け、ここでも数名が暗闇に引き込まれて行き、姿が見えなくなった。
規格外でも内でも。
夢も希望も無い粗末な扱いをされても、その運命を受け入れるしかない。
やり直す時間は無い。
元々短い命、抗う事はしない。
ーーーただ朧気に、描いていた。
「美味しかった」と思ってくれたら、
それだけでいい、と。
そんな最期を、迎えられたらーーーーー
それが全員の、本懐でした。
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毎回、そんな事を考えながら、
ブロッコリースプラウト🌱を食して🍴いる。
ザルから抜けて流れてしまったスプラウトに、
感情移入してしまう。
……普通に食いてぇよ❗
✨🌱✨ 👻🎵