記憶が僅かしかない十代の頃。
家の人間が寝静まった後、私は何故か自分の部屋ではなくリビングにいる。
何をする為に、かは覚えていない。
暗い。テレビや照明は点けていないのか。
栄養を身体に入れない、という事を狙っていた時期かもしれない、
それでも空腹に負けて、ワカメを刻んで雑炊を作り
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ーーーーーあぁ、書いていて少し思い出してきた、台所で雑炊を食べ、その後部屋に戻らず隣のリビングに移動したという流れか。
でも何をしていたのかわからない。
ただ、暗くて重い。
大胆に終わりに踏み出せず、ならば少しずつ衰弱しようと試みながら、
自分に負けて、身体に栄養を入れてしまって落ち込んでいるのか。
情けない。
コタツ布団が見える。
コタツに入って下を向いて長い長い時間、
ただ、暗くて重く、
秒針は12を過ぎても、どうせまた12だ。
(続く👻)