毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

スパーク花火が待っている③

仲の良い同級生として、警察の人が話を聞きに来る事になった。

「ご近所さんなんだから、余計な事喋るんじゃないわよ」

「余計な事って何だよっ!!」

荒げた声に母は目を丸くしていた。
親には悪いが、僕は感じていたままを全て話した。
しかし、虐待を裏付ける程の極め手にはならず、加害者は存在しない事となる。

冗談じゃない、許さない。
でも、琉偉君が目を覚ませば、全て明るみになる。

こんな、とんでもない事を、僕は願ってなどいない。

何故こうなった、

何故もっと聞かなかったのだろう、

楽しむ事だけじゃなく、
何故苦しみを共有しなかったのか。


何度もお見舞いに行って、

同級生達が琉偉君の事を話す機会が減っていっても、

何度もお見舞いに行って。


まだ花火は残ったまま。

琉偉君は目を覚まさない。


どうすれば、笑ってくれる?


                (続く👻)