仲の良い同級生として、警察の人が話を聞きに来る事になった。
「ご近所さんなんだから、余計な事喋るんじゃないわよ」
「余計な事って何だよっ!!」
荒げた声に母は目を丸くしていた。
親には悪いが、僕は感じていたままを全て話した。
しかし、虐待を裏付ける程の極め手にはならず、加害者は存在しない事となる。
冗談じゃない、許さない。
でも、琉偉君が目を覚ませば、全て明るみになる。
こんな、とんでもない事を、僕は願ってなどいない。
何故こうなった、
何故もっと聞かなかったのだろう、
楽しむ事だけじゃなく、
何故苦しみを共有しなかったのか。
何度もお見舞いに行って、
同級生達が琉偉君の事を話す機会が減っていっても、
何度もお見舞いに行って。
まだ花火は残ったまま。
琉偉君は目を覚まさない。
どうすれば、笑ってくれる?
(続く👻)