夜空に咲く打ち上げ花火は見上げるが、
手持ち花火はやらない。
僕の家の庭で、君と二人で遊んだのが最後だ。
近所に住んでいたから、手を振って帰りを見送って、ーーーーーーーーーー。
琉偉君を花火に誘った。
「ごめん僕何も持ってきてないよ」
「いいんだ。親に花火やりたいって言ったらこんなに買ってきてさ。忙しいからって一緒にやらないくせに」
夏休みも遊びに連れて行って貰えない。その代わり、裕福ではないが欲しい物は高額でなければ大体手に入る。
それでも、こんな風に琉偉君と遊べるからいい。一人でつまらない時は琉偉君も一緒、
僕達は同じ。
「そろそろ終わりにしなさい」
母の一声で後片付けが始まる。
「日記に書くネタが出来た」
「毎日代わり映えしないからなー。何かとんでもない事でも起こればいいのに」
「花火楽しかったね」
「まだ沢山あるから、またやろう」
次の日ーーーーーーーーーー。
(続く👻)