あ~~、現実。
瞼を少し切って、腫れてお岩さん。
歯は一本折れた。
脳に異常は無し。これだけ。
死んだ気になって浸って、たった一日経って病院で目が覚めた。
身体の状態は把握した。わからないのは、どういう経緯でここに運ばれたのだろうか、という事。
「よぉ眞柴、起きたか」
「先生(担任の男性教師・二十七歳)」
「頭無事で良かったなぁ」
「えぇと、私何でここにいるんでしたっけ」
「矢沢が救急車を呼んだからだろ」
「矢沢さんが?」
私を目の敵にしている三人の、中心人物。
揃って逃げていった筈だが。
「父親は、警察に話を聞かれているらしい」
「何で?」
「何でって…、矢沢に話したんだろ?父親に遣られたって」
「?」
「ーーーおい、もう一回検査した方がいいのかこれ」
話した記憶は無いし、父親の事は今まで誰にも相談していない。
だから(願望の様な)あんな夢を見たのだとーーーーー
夢?あれは夢じゃないの?
(続く👻)