「綺麗な水は何処ですか」
大気の底、埃と油と害が混ざった空気を吸い、陽光は避けなくても当たらない所に身はある。
その足が着く地の辺りを見ると小さな生物が息付く。
こんな汚れた場所で生きられるのか、まぁ自分もここにいるのだけれど。
泥水の池をそこに造った人を知っている。しかし落ちた人の方が悪いと言われてしまう。
重い。泥水を含んだ身体は思う様に動かず、這って底をノロノロと進む間中、上の方から笑い声が聞こえる。滑稽なのだろう。
惨めだと思うのは烏滸がましい、とても自分に合っている姿だ。
生きる為にパンダは笹を主食にした。順応する能力、泥水の側で虫達が生活している。
決して口に出してはいけない言葉がある。
言ったら駄目だ、夢見ても駄目だ、思い描いても駄目だ、
自分で自分の首を絞める事になるだけ。
その言葉に捕らわれるなら、いっその事泥水に身を投げろ。
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