防潮堤
心地好い環境だけを集めて暮らせればいいけれど、現実はそうはいかない。
耳障りな騒音には耳栓をするという策もあるが、そうすると他の音も聞こえなくなる。
公共の問題だと自分が嫌な場合でも従わざるを得ない事もある。
個人の中でも集団の中でも、何かしら受け入れ難い事柄を納得はしていないが受け入れた様に時は流れていく。
仕方無い、と。
太平洋側の防潮堤が大部分完成(間近?)との事。た、高さが半端無ぇ、何気無く海を眺める事が叶わなくなった所も。
津波から人々を守る為なのですけれども、防潮堤が出来たからと言って海の近くに住宅を建てられる訳でもなく、
景色も諦めるしかなく、
圧を感じる中での生活。
津波の恐ろしさを身を持って知った。
亡くなった方達を想って進まなければ。
何かを取るなら何かを置く、納得いかなくても全部は持ちきれない。
私の住む(住まわせて貰っている)家の目の前の川原も今津波に関する工事中。
草木が刈られて土が剥き出し、その為丸っと見える白鳥を毎日愛でていますがそれもあと数日くらいか。
河川工事が終わったらもう野生動物が来る様な場所ではなくなるかも、
家の窓から川原が見えなくなるかも。
仕方無い、安全と残念が入り交じる。
そんな事を思っても、震災で亡くなった方達を想うと、人命第一。
防潮堤の高さにそれ相応の意を感じる。
⚓🐚👻