枯渇するまでは①
「時を戻そう」
と誰かが言っていたけれど、戻らないのをわかっているのに、
時代は逆戻りした様だ。
国の勢いは下降して、潤いと渇きが生まれ、
潤っているならば平穏だけれど、渇いているならば水を欲する。
水は何処だ水は何処だ水は何処だ、
飲まなければ生きられない、
向こうに湿った空気の匂いがする、潤っている人々が世の真ん中で日常を動かしているかの様な発信がされている。
頭のキレる狡猾な犯罪者は人を操り水を持って来させ苦労せず飲む。
私は喉の渇きを抱えたまま何もせず今日も、
目を閉じた。
(続く👻)