毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

絶望の詩

降りてきた霙が頬を凍えさせる

埃は包み込まれ 地面に落ち着き

限りなく澄んだ空気が 身体の熱を奪う


それでも冷え切ったりしないのは

あなたが待っていてくれるから

早く辿り着きたい 温もりを想うだけで

拭った水滴の残りは すぐに蒸発してしまう


心の真ん中にある 揺るぎない

〈あなた〉という 私の居場所


人混みの中 足元が見えなくて

何処へ向かうべきなのかわからなくて

遠回りしながらも 今この道を歩いているのは

あなたがそっと 背中を押してくれたから

何度負けても 気持ちが折れなかったのは

あなたが変わらず 信じてくれたから


たとえ離れていても 傍にいるのがわかる

感じている 点っている 守られている


果てまで流されようとも 諦める選択をしないのは

もう知っている 帰るべき場所がある


氷から落ちた雫が陽射しに当たって

眩しいと思う事に感謝した

深呼吸をして確信する


心の真ん中にある 揺るぎない

〈あなた〉という 私の居場所







そんな類の曲の歌詞が、世の中を優しく包む。

あぁ、私は異質なのだと思い知る。

ただ、空っぽになる。

私は取得出来なかった温もり。

遠い世界の一つの作品として、

心に染み込まず通り過ぎて行くのを、

もう、背中に感じる事もない。


                 ♪   👻