毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

其れは言わない①

恐怖などで支配されている場合は無理でも、
そうではないのに、

何故〈それ〉を言わないのか、
不思議に思うのかもしれない。

もし言うのなら、
個人が特定されない世界で、
見知らぬ相手に対して、

台詞の様に、
詩の朗読の様に、
歌唱の様に、
文字にでもして、

著すのだろう。

唯一心置き無く言えるのは、

声にせず内へ、

脳で心で囁く。

それなら大丈夫、何度でも。

物心付いた頃から、音の無い言葉が積み重なる。

世の中はそれを表に出す事を推奨している。

それでも言わないのは、

防御反応だ。

本来は自分を守る為に言う言葉、

なのに自分を守る為に言わない、


〈それ〉は、


「助けて」


                (続く👻)