毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

其れは言わない②

これ程衝撃を受けるのかと、
事後に唖然としてしまった。

「助けて」

私のその言葉を聞いて、
逃げていった人達。

誰でもいい訳じゃない。
貴方だから、貴女だから、

事が好転しなくても、

少しでも寄り添ってくれるだろうと思ってしまった。

期待してしまった自分を悔やみ、

そこらに転がる投げられた匙を茫然と見つめる。

情けない、
恥ずかしい。

傷付くのが辛くて、

去って行く背中を見るのが怖くて、

言葉にするのを止めた。

言わなければ、

傷付かなくて済む。

絶望からの諦めではない。

本能からの構えだ。


無意識に守ろうとしているだけ。

心では囁きながら、


「助けて」は言わない。


           🏃💨      👻💧