後をつけられているかもしれない。
待ち伏せしているかもしれない。
タクシーを降りてから、早く早く、玄関の鍵を開けて、家の中に入らなければ。
入って直ぐに鍵を閉めて、全ての部屋を見て回って、やっと安堵する。
今日は大丈夫だった。
でも明日はわからない。
顔も名前も知っているストーカーの話ではない。
私が知っているストーカーは、こっそり後をつけたり待ち伏せしたりしない、
堂々と真正面からやって来る。
では何に怯えている?
一人暮らしという、付け込まれ易い状況。
不審者は、時間を割いて探している。
下見をして、動向を確認し、狙いを定める。
防犯カメラの場所・有無、
人気が途切れる時間帯、
力でこちら(不審者)が勝りそうな相手、
さぁ、尾行を始めようーーーーーーーー。
昔から、一人暮らしの頃も、今でも、
事件は起き続ける。
私の人生経験を鑑みても、
途中までしか想像が辿れない程の、
有り得ない恐怖。
盗み、猥褻行為、殺害。
被害者は、家に帰ろうとしただけ。
この場面で、どれだけの人が殺された?
事件を見聞きして、被害者を想うと、
想像ですらその恐怖に辿り着かないのが、
悔しいです。
🔑👻