毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

繋ぐ子②

リボンの色や有無、包装や形式で大体用途はわかる。

私は長めのまま簡単に店の包装紙に包まれた。

買ったのは若い女性、じっくり選んでいたが贈り物ではないのだ。

長いままなのは、この人は慣れている。

自宅に連れて行かれて棚から出された花瓶に合わせて私は花鋏で切られる。
切り口はちゃんと斜め。

テーブルに置かれた。周りはとても殺風景、ダンボールが幾つかあって、…入居したばかりだろうか。

余り晴れやかではない表情かな、何か飲み物を用意している。

座らないの?立ったまま飲んでこちらを見ながら、

「再出発」

彼女はそう言って少し微笑んだ。

良かった。

まだ知らぬ明日、こちらには見えていますよ、

大丈夫。

オレンジ色が気に入った?この部屋と気分を微力ながら彩るよ。


選んでくれてありがとう、

甘い香り、


私はスイートピー


               (続く👻)