あ~ぁ、眠れないなぁ。
「本でも読みましょうか」
一匹の猫が現れてそう言った。
お願いしようかな。
「何にします?犬と飼い主の女の子の話はどうでしょう」
あー知ってる、駄目だそれは。必ず泣いちゃうんだよ、女の子が先に亡くなって犬目線の話で、悲しむ犬が切な過ぎる。
「じゃあ、直木賞作家の短編集の…」
後味が恐ろしいやつでしょ!?結構怖かった、寝る前に読んだら不安だよ~。
「冠婚葬祭事典」
今…は遠慮しよう。
「芸人さんのトーク集みたいな」
笑って目が冴えちゃう。
「猫♂が猫♀と出逢って冒険する話」
はいはいはい、でも長いんだよあれ、壮大なファンタジーだったね。今読んで貰うには長いわ~。
「キャット・カタログ」
これは聞くだけじゃなくて見たいものね。
なかなか読んで貰う本が決まらない。
尻尾も左右に迷っている。
(😸📖続く👻)