遥か彼方から私の方向を眺めるとするならば、
なる程遠くて見えないのか。
遠いとは移動に数日掛かる距離の遠さだけではないのは周知の事実。
近くにあっても見ない様にする事は出来る。
私を虐待した父は虐待の自覚が無いので、
虐待を受けていた時の私を知らないのだ。
そして数十年経って「虐待をした事についてどう考えているのか」と突き付けたところ、
「そんな事はしていない」と、結局虐待の記憶に苦しむ今の私も見えていないのだ。
抹消された。
不都合な私。
自分(父)がした良い施しばかり覚えているのだろう。
近くにいたから虐待が行われたのに、
加害者と被害者は遠い。
そして、一番遠いのは、
自分で見られない、自分の心。
受け入れたくない自分自身。
遥か彼方には無い、
自分は一番近くて遠い。
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