いつも通りだからこうして、私は廊下の片隅で例の女子らと対峙している。
「勘違いしたままだとかわいそうだから言うけど、あなたには気が無いみたいよ」
「私も無いし」
「あなたが言える立場じゃないでしょほんと気持ち悪い」
ウンザリしていたその時。
「君って裏ではそういう奴だったんだ」
例の男子が現れて、ばつが悪くなった女子らは逃げてしまった。
これは複雑、好きな人に自分の醜い側面を見られたショックは計り知れない。
「あははははははは」
真歩ちゃんか。情け容赦無しだ。
「ずっと酷い事言われてたのか」
「んーでも言い掛かりと無視を止めてくれればそれでいい、学校来なくなったらどうしよう。だって今時面と向かって文句言うって逆に正々堂々としてる方だよ」
「あっちが悪いんだから気にするなよ」
ここで真歩ちゃんが。
「言い方厳しかったんじゃない?私はここに連れて来ただけであんな事言うと思わなかったもの。朝迎えに行ってよ、不登校になったらあんたの所為だから」
「えぇ〰何で僕が」
不登校にはならず、言い掛かりも無視も消えたがぎこちないままのところ、その男子は私とその女子が和む様な話題を出して頑張っている。
結局好きな人の前だと悪い部分は隠れてしまうものらしい。
厚かましさを暴露して辱しめる事に快楽を覚えるなんて、
真歩ちゃんは面白い。
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久し振り真歩ちゃん👏!
今もきっと人々の面皮を剥いで喜んでいると思われる👏。
🎭 ➰ 👻♪