昔からの言い伝え。
特に強く信じて動いた事は無いが。
虐待の最中、
他に凶事が起こるとするならば、
火災か、自然災害か、他種の事件か。
起きて欲しいと願ってはいない、
ただ、この異常な日常が、
一時、壊れるかもしれない。
一時、止まるかもしれない。
軽い妄想。
他人を巻き込みたくはない、
私だけ、陥ればいい。
何万回の[助けて]、一つも何処にも届かない。
状況を打開する気力も無い。
希望というものは、きっと高額なのだろう。
こうして、夜、爪を切る。
災いが起こりますか、
起こりませんか。
凶事を招きますか、
事態は変化しますか。
また、夜、爪を切る。
災いは、いつ起こりますか。
何処まで堪えればいいですか。
言い伝えは、儚いものですか。
不吉な事は、迫っても来ないですか。
凶事は起きない方がいい。
ただ爪が伸びたから、
それでも夜を選んで、
爪を切る。
🌙👻⭐