十代の私は一度、自分の意思ではなく他者の力によって、命を諦めた。
(〔命を諦めた瞬間〕参照)
その時の場所は、堤防の道と河原。
殺人とは、こうやって起こるのか。と、その世界を垣間見た。
しかし衝撃的な恐怖は私だけのもので、
周りは変わりの無い日常だった。
河原までは下りる用事が無いので行かなくて済むが、
バイトに行くのに、その道を通る。
心臓がバクバクし、冷や汗が吹き出る中、私は平然と歩く。
犯人は、遠くから私を見ていて、
次こそはヤッてやろう、
次こそは殺ってやろう、
と、思っているかもしれない。
行きたくない。
通りたくない。
見たくない。
そんな〈嫌な場所〉を、
私は平然と歩く。
心を殺して。
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今もその道を通っています。
何十年と経って、風景はかなり変わっていますが、今でも気持ち悪いまま。
当時の事を思い起こせば、
若い人に、そんな辛い思いさせたくないよねぇ…。
〈嫌な場所〉に、無理して行かなくていいんだよ、
って言いたい。
🍀🌻 👻👣 🌱🌷