何日か、経ったのではないか。
朝になると声が聞こえて、毒を撒いていると思われるが、上からは降り懸かってこない。
ひたすら歩いて、毒に殺られる場所を探した。
歩いて歩いて……、
「あ、来たじゃん」
結局裏の家まで歩いてしまった。最初に声を掛けたヤスデが、私を見つけてくれた。
「毒が、何処に撒かれているのか、わからなくて…」
「つーか、俺ら逃げていなくなったから、あんまり撒いてないんじゃね?」
「あ…」
そういう状況を、自分で作り出してしまったという事か。
「そんな焦って死ななくても、そのうち終わるって。それより短いヤスデの一生謳歌してみるとか」
「…」
「あー、ヤスデとかムリって思ってる」
「いえ、そんな、」
「やっぱ人間に戻るの」
「戻りません」
「じゃあヤスデっつー事で」
「はぁ…」
それはそれで、お先真っ暗だが(すみません)。
簡単には死ねない。
それでも、もう人間ではない。それだけでも良しとしなければ。
私はヤスデ。
駆除されるのか、鳥のエサになるのか、
先の事はわからないが、
それでいい。
「こっちでイイカンジに落ち葉が腐ってるぜ、来いよ!」
「…(ははは…マジすか)」
私はヤスデ。
それがいい。
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虫嫌いの方、虫好きの方、すみません😣💦⤵
母がヤスデの駆除をすると言ったので、殺されていく生き物を想い、
妄想で、ヤスデになってみました❗❗
怖い🍂👻🌀🍂🍂