毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

阻害されぬ動悸①

生きていると、鼓動が乱れる。

冷や汗が背中を滴り、

胃が焼け付く。

手は震え、

全身が固まる。


自分を防護するものなど無い。

ただ曝されている。

恐怖は何処にでもあって、

皆、安全地帯に逃げるのだろうが、

辿り着かない場合も、端から見つからない場合もある。


もうどうにもならない。

回避出来ぬままそれが続くと、

自分の存在を、感じづらくなった。

身体と精神の様々なスイッチが切られていく。

全部、切れたらいいのに。

幾つか入っているから、

また恐怖が迫る。

また、足音が近付く。

すると心臓が苦しくなり、

動けず、

逃れられない定めと共に、


密室の中は、

霞んで見えなくなった。


                  (続く👻)