このトートバッグ（が手元にあるとして）、表側に大きなポケットが付いていて、使い勝手が良さそうですね。
しかし実はこのポケット、仕方無く付けられたのですよ。
手縫いで作られたトートバッグ、完成したと思ったら縫い目が少し波打っていて、糸を解いて直すのは面倒なので歪みを伸ばして一箇所に集め、この醜い部分をどうしようかと考え、…隠す事にしました。
大きなポケットを外側に付け、上手く誤魔化したのです。
ーーー見たくない失敗した部分は、
隠してしまえーーー
これです、これ。
この隠された皺が寄った失敗した部分、
感情移入してしまいます。
覆って無かった事にしてしまいたい。
どうせ他人は気付いたりしない。
時に、
家庭の歪みを家族の中の一人だけが押し付けられてしまう場合がある。
ストレスを全て一人の所為ににすれば、他の家族は綺麗なまま、家庭は上手くいく。
皺を寄せられるのは弱い存在である子供が多い。
不条理だとも気付けないまま、自分を責めて押し黙る。
そして衰弱していく。
僕 は こ こ だ よ
ポ ケ ッ ト の 中 だ よ
👜 👻
