何気無く見た窓の外、空を大きな鳥が二・三羽横切って行く。
全長数メートルか、尾がとても長く華麗に棚引いている。
色とりどりの鮮やかさは然程無いが、ゆっくりと羽根と翼を動かし飛ぶ姿は、
ただただ神々しい。
一羽の背に、ポコッと何か乗っている。小さな丸い物、目を凝らして見ていると………仔猫だ。
対角線に伸びる電線の上、向こうから小さい何かが歩いてくるが、これも仔猫。
そんな細い所歩いて大丈夫かしら。
飼い猫が窓辺に来て外を見ている、
あ、明るい茶色の仔猫が窓の直ぐ近くに来ている、
駄目だめ、可愛いけれど外の猫と中の猫、伝染する病気があるかもしれないから、ごめんねと思いながら飼い猫を抱き上げた。
あちらこちらに仔猫。
大きな鳥はこれは……想像の世界の中にしかいない様な、
でも見た事がある様な、
何て言うんだっけ。
そう言えば飼い猫、後ろ姿しか見ていないけれど、色はブルーグレー、
ロシアンブルーだ。
私の猫。
(続く🐾👻)