堕ちている。
何処から?はわからない、
ずっと此処にいるから。
なら其処が上か下か判断し兼ねる筈だが、
朧気に天には喧騒が覗き、
地には降りる階段は見当たらない。
という事は堕ちた場所にずっと居る訳だが、
此処は地底ではない。地獄と言いそうになるがそれは地獄を知らない浅はかさの所為だ。
途中で堕ちた人を見ると、勿体無いと思う。
何故そんな事に手を染めたのか、
罪人として生きる心の準備は出来ていたのか、
それとも実は最初から堕ちていたのか、
又は堕ちたなどと思っていないのか、
途中で、というのは他人を上辺だけ見て知った気になっているからで、
こういう薄情な捉え方をいつまでもしてしまう自分はやはり浅はかだ。
私は堕ちた。
ずっとこの状態だ。
物心付いた時から、
お前は「浅はか」だと言われて。
(続く👻)