毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

飲み屋の女

父から言われる侮蔑表現の中に「飲み屋の女」というのがありました。だからという訳ではありませんが、一人暮らしを機に夜のお店で働いてみました。パブやスナックです。当時私は若くて独身、一人暮らしという気楽な奴だったのですが、夜の世界は年代も様々、シングルマザーも多く皆生きる為、子供を養う為一生懸命真面目に働いていました。旦那が倒れて仕事が出来ないからと昼・夜と頑張る女性や、手首にたくさんの傷痕がある家出してきた若い女の子も皆一生懸命仕事をしておりました。

あれ……夜のお酒を出す店で働く女性ってバカにする部分が一個もない……。

パブやスナックも(高級クラブは敷居が高いので)日本のおもてなし精神を学ぶには最適だと思っています。素晴らしい、尊敬すべき世界(パブ、スナック、小料理屋しか経験していませんが)で、実際働いて知れて良かったです。

人付き合いは苦手なので客商売は大変でしたが、老若男女いろんな人と出逢いました。同僚の女の子も客の会社社長も、親との関係が良くなかった人は生きづらさを抱え精神を病んでおられました。
常連さんのお金持ちのぼんぼんの男性は、お酒を飲まない音楽を愛する穏やかな人だったのですが、四十代か五十代で突然親との確執が露になり、お酒を大量に飲み目がきつくなり攻撃的になり病院に通う事となりました。人間が崩壊する様を目の当たりにした私含め店の人達は言葉を失ったのでした。
年齢関係なく老若男女、親子関係にがんじがらめで苦しみ続ける。

私も昔、拉致・監禁されていた人が完全にそこから出られない状況ではなかったにも関わらず、逃げ出さなかったのは理解出来なかった。〈学習性無気力〉その症状はとっくに解明されていますね。その人に申し訳ない。

経験してみないと本当に、わからないという事ですね。私は「飲み屋の女」という言葉を良い意味で使いたいと思います。

「嫁に貰うなら飲み屋の女がいい❤」