パキッーーー、
そう音を立てて、洗濯挟みが割れて砕けた。
衣服を挟もうとしただけなのに。
直射日光に当たり続けているからか、
紫外線による影響力を思い知る。
ーーー劣化。
何もかも、朽ち果てていく。
永遠など求めていないので、粛々と受け止めるだけ。
とは言え、全てが消滅に近付く訳ではない。
形あるもの・無いものどちらも、朽ち果て様がない程、強烈に変わらず存在し続けるものもある。
肉体も、精神も、同じ様に消滅に近付いて欲しいのに、
精神はおいてきぼり。
肉体は足掻く事なく、時が流れれば老いるのは当然だと受け入れる。
待って、
置いて行かないで。
鮮明に残って消えないものを、どうすればいいの。
出来る事なら、一緒に劣化したい。
虐待の後遺症の苦痛は、何故朽ち果ててくれないのか。
脳が老いるなら、それに伴って、苦痛も薄くなればいいのに、
それは叶わず、
鮮明に、生々しく、ここにある。
紫外線の代替になる様なものがあればいいのに。
そうすれば私の、全てが劣化出来る。
そうなりたい。
☀ ⤵👻⤵