芥川龍之介の〔蜘蛛の糸〕、皆様何となくはストーリーを覚えていると思います。
小学生の頃、担任の先生が生徒達に問い掛けました。
「自分の上に垂らされたクモの糸。自分は上らず他の人に譲りますか?」
この時点で生徒達はそれぞれ頭の中にどうするかがあったと思います。
私はフツーに、[自分だけ助かっても仕方無ぇ、ここは譲るだろ]と思っていました。
すると先生が、
「人は誰でも助かりたいよねぇ」
「クモの糸は細いから、大勢群がったらすぐ切れるよね」
「譲るなんて、簡単には言えないもの」
「助かりたいと思うのは悪い事じゃない」
などという話をして、それから。
譲らない人は挙手🙋。
私が見る限り、みんな手を挙げています。
譲る人は挙手🙋。
………一人、女子生徒が手を挙げた。
みんな「えぇぇ~っ」とその子の方を向き、目の表情は[いい子振んなよ]という感じ。
一人以外まんまと先生の口車に乗せられてしまったのです、私も❗
違うのに、譲るのに、でも本当の意思表示をしたら、いい子振っていると思われるーーーーー
アッサリ流れに🚢乗りました❗情けない❕
意思を貫くって勇気が要る。
譲る方に手を挙げた女子生徒🙋、学校以外でも遊んだりする仲だったのですが、
彼女は、クモの糸を譲る子だよ……。
先生みたいに、いやらしく言葉巧みに人を誘導したりしない、
いい子振らない、
素直な子だったよ。
👧🎀👻